みどりとすずめ

Author Archives: morimocha

2.ゆたかみどり【新田原】

航空自衛隊新田原基地の目の前に広がる広大な茶畑です。

広い台地の上で、空気の流れも良く、いつも爽やかな風が吹き抜けます。

下の写真は、捕虫機で虫を吸い取っている様子です。

農薬を使わないので、お茶の葉っぱを食べてしまう虫を、風の力で捕まえています。全ての虫を吸い取ることはできませんが、薬に頼らないお茶を育てています。

 

こちらは、覆い布を被せる作業の様子です。

春にはスタッフ家族総出で、被せる作業を行います。

新田原畑では、ゆたかみどり・やぶきた・かなやみどりの3品種の茶樹が育ちます。

 

1.やまなみ【追分】ほたるが舞う茶畑

やまなみの茶畑【追分】

やまなみ品種の茶畑は、豊緑園の茶工場のすぐ近く追分地区にあり、1976年(昭和51年)に新富町 豊緑園で一番最初に植えられた茶畑です。

広々とし、澄んだ空気が流れる、とても気持ちの良い茶畑です。

茶畑の真ん中にある畑道の交差点は、特に気持ちよく、私たちのパワースポットになっています。

姫ほたるが舞う茶畑

またこの畑で育つ「やまなみ」の茶樹の中には、姫ほたるが生息しています。
姫ほたるの幼虫たちは、茶畑の土の中にいるカタツムリなどを食べて育ちます。
農薬・化学肥料を嫌い環境の良いところにしかいない蛍たち。
毎年5月に舞ってくれることは一番の喜びで、私たちの自慢の茶畑です。

「やまなみ」の味の特徴

渋みが強いですが、香りがとても香ばしく、宮崎県内では数が減ってきていますが、私は大好きな品種です。
桜を思わせる香りと、すっきりとした味わいの中に含む香ばしさ。後にはミントのような清涼感が残るお茶です。

「やまなみ」の歴史

明治24年に中国の湖北省から在来種の種子として日本に伝わった。
昭和27年からこの畑から個体調査が始まり、昭和28年から選抜された茶樹により育成・試験を開始された。
1965年に宮崎県総合農業試験場茶業支場により「やまなみ」として品種登録された。
樹姿は直立・樹勢は強く、葉の形は楕円形・濃緑色。寒耐性・耐病性も強い。

まず香りがしてくる煎茶です。姫ほたるが舞うくらい、環境の良い茶畑で育ったお茶をどうぞお楽しみください。

やまなみを使用している商品

煎茶

やまなみ煎茶
満月茶
姫ほたる茶

ほうじ茶

やまなみ焙じ茶
蛍ほうじ茶
三年熟成番茶

紅茶

やまなみ紅茶

水出し冷茶すずね

すっきり焙じ茶

2.在来種【湯風呂】

在来種の茶畑【湯風呂】

湯風呂地区は、むかしむかし、近くに湧く冷泉を沸かして、近所の人たちがお風呂に入っていたことから「湯風呂」という地名になりました。この湯風呂山のてっぺんに在来種の茶畑があります。
特定の品種ではなく、さまざまな個性の木の集まり。
一つとして同じ種はない、多様性の茶畑。
茶畑も様々な茶葉の色がパッチワークのように広がります。

ヤマドリが住む茶畑

この湯風呂の茶畑は、周りが山に囲まれているため、時折ヤマドリやキツネ、タヌキ、アナグマなど、野生の動物たちがやってきます。

20年以上農薬を使っていないので、動物や鳥たちも住みやすい環境になっていると思います。

希少な茶樹

「在来種」は、品種茶と違い種から植えられて育てられたお茶で、流通している全てのお茶の3%のみと言われている貴重なお茶です。私たちが育てるオーガニックの在来種は、肥料も与えすぎず限りなく自然に育つので、土地が持つエネルギーや茶葉本来の甘みや爽やかさが楽しめます。

樹齢80年の長寿の茶樹

戦後すぐに種を植えた長寿の茶樹たちですが、今でも元気です。
挿し木ではなく、種から育った在来種の木は、地中に深く根をおろし、大地の栄養をたっぷり受けて育ちます。

「在来種」の味の特徴

●緑茶:若竹色のお茶。青々しい香りと青海苔のような風味。素朴な野性味は在来種ならでは。
●焙じ茶:さっぱりとして飲みやすく、食中や食後にも美味しいお茶です。
●紅茶:爽やかですっきりとした味わい。

紅茶

在来種紅茶
おひさま紅茶

焙じ茶

在来焙じ茶

3.さえみどり【安藤畑】

 

湯風呂の畑から、少し北にあがった、ぽつんと山の奥にある、森に囲まれた茶畑です。

流れる空気がとても心地よく、そこでずーっと過ごしたくなります。

やまなみ

元々やまなみは、樹勢が強い品種ですが、特に安藤畑のやまなみは、土壌に合っているのか、とても元気があり活き活きとしています。

下の写真は、一番茶の茶摘み前のやまなみです。1週間くらい覆い布を被せたので、緑が濃く綺麗です。

こちらは同じ畑の2番茶のやまなみ。
2番茶の芽は、不思議と小さいうちは紅い色をしています。茶葉が成長すると紅い色は消え、緑色になります。

 

お茶の芽が成長し、一番味が乗るタイミングでお茶摘みをします。

2020年の満月の日は、ちょうどこの安藤畑の「やまなみ」が、美味しく摘むタイミングで、2020年の「満月茶」となりました。

甘く香ばしい香りの中に 爽やかさを感じる、香りが特徴的なお茶です。

包装袋の満月の絵も、満月の日に茶畑で描きました。 満月の力が、お茶も人の心も癒してくれるはず☆ 月のリズム・満月の日の満ちたパワーを感じながら、 リラックスタイムのお供にどうぞ。

4.かなやみどり【新田原】

航空自衛隊新田原基地の目の前に広がる広大な茶畑です。

広い台地の上で、空気の流れも良く、いつも爽やかな風が吹き抜けます。

下の写真は、捕虫機で虫を吸い取っている様子です。

農薬を使わないので、お茶の葉っぱを食べてしまう虫を、風の力で捕まえています。全ての虫を吸い取ることはできませんが、薬に頼らないお茶を育てています。

 

こちらは、覆い布を被せる作業の様子です。

春にはスタッフ家族総出で、被せる作業を行います。

新田原畑では、ゆたかみどり・やぶきた・かなやみどりの3品種の茶樹が育ちます。

下の写真は、かなやみどりの茶畑です。

広大な新田原の茶畑の中の、一番西側にある、竹林に囲まれた小さな茶園です。

かなやみどり

栗や干し草に似た香りを併せ持ち、爽やかな旨みと番茶のような芳しさが後味でも楽しめます。
稲穂のような黄金色も印象的です。
こちらの写真は、新田原の二番茶のかなやみどりの写真です。

緑茶

爽やか ぐり茶
水出し冷茶すずね 芳ばし緑茶

紅茶

かなやみどり紅茶

6.みなみさやか【湯風呂】

むかしむかし、近くに湧く冷泉を沸かして、近所の人たちがお風呂に入っていたことから「湯風呂」という地名になりました。

この湯風呂山の中腹に十数年前に「みなみさやか」の幼木を植えました。

下の写真は、3番茶の茶摘み前に、スタッフみんなで草取りをしている様子です。

毎年、夏の暑い中、草取りをがんばっています♪

ヤマドリが住む茶畑

この湯風呂の茶畑は、周りが山に囲まれているため、時折ヤマドリやキツネ、タヌキ、アナグマなど、野生の動物たちがやってきます。

みなみさやか

みなみさやかは、宮崎県の在来実生種選抜の”たかちほ”に、アッサム種とコーカサス種の血が入った、独特の香りがある品種です。

病気や虫に強く無農薬でも元気に育ってくれる品種です。香りに特徴があり、花のような甘い香りのするお茶ができます。

このお茶で烏龍茶や紅茶をつくると香りがよい発酵茶ができます。

豊緑園でも、紅茶づくりを始めました。このみなみさやかは、期待の星です♪

茶葉の形は、大きく特徴ある形をしています。

紅茶

みなみさやか紅茶

水出し冷茶すずね

華やぎ緑茶

7.やぶきた【藤山】

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新田原飛行場の滑走路の西側に位置し、いつも戦闘機が茶畑の上を飛んでいきます。

森を抜けたら広がる茶畑。

木々に囲まれ、周りの世界から閉ざされた異空間。秘密の茶畑。

やぶきた

日本でつくられる緑茶の代表的な品種です。

笹や草原(若草)を思わせる清々しさと、僅かに酸味を含むすっきりとした味わいです。
豊緑園はいくつかの畑でやぶきたを栽培していますが、この藤山のやぶきたは森の中に完全に閉ざされ、最も環境の良い場所で育っています。
このやぶきたで、もりまっ茶が作られています。

シロップの味


生茶のようなすっきりとした味わい

ご一緒にどうぞ♪

もりまっ茶

収穫前の20日間、覆い布の日陰の下で育ちます。

緑がとても綺麗です。

揉まずにつくるので渋みもなく、すっきりとした甘味と香りが特徴です。
渋みがないので、お子様にも大人気です。

みどりとすずめのもりまっ茶大福や、わらび餅にも使っています。

8.めいりょく【上日置】

日置台地の一角に広がる茶畑です。

日置台地は新富町の北端で、高鍋町との堺にあります。

ライチや苺・葡萄などのフルーツの栽培や、お芋や芝の栽培も盛んで、広がる芝畑に癒されます。

豊緑園の茶工場やみどりとすずめも、この日置台地の一角にあります。

めいりょく

めいりょくは、お茶の病気や虫にも強く、農薬と化学肥料を使わないもりもっ茶では、頼もしい存在です。旨味が強く甘い香りのお茶ができます。

摘みたての新芽のような若々しい色と香り。さっぱりとクセのない、爽快な印象のお茶です。

下の写真は、2番茶の茶摘み前のめいりょくです。葉っぱの形が細長くスマートなのが特徴です。

9.みなみかおり【湯風呂】

むかしむかし、近くに湧く冷泉を沸かして、近所の人たちがお風呂に入っていたことから「湯風呂」という地名になりました。

この湯風呂山の中腹に約20年前数年前に「みなみかおり」の幼木を植えました。
みなみかおりは豊緑園の中でも一番面積の小さい茶畑です。

ヤマドリが住む茶畑

この湯風呂の茶畑は、周りが山に囲まれているため、時折ヤマドリやキツネ、タヌキ、アナグマなど、野生の動物たちがやってきます。

みなみかおり

1988年に宮崎県総合農業試験場茶業支場が「やぶきた」を交配親として育成した玉露用中生品種。温和な香気を持つことから「みなみかおり」と名付けられました。
煎茶にしても旨み甘みと香りに特徴ある上質な煎茶ができますが、発酵茶でも紅茶・烏龍茶にも向く品種です。

紅茶

みなみかおり紅茶

烏龍茶

みなみかおり烏龍茶